臨床医学総論・各論

【国家試験対策】甲状腺ホルモンの異常からくる「甲状腺疾患」について徹底解説

【国家試験対策】甲状腺ホルモンの異常からくる「甲状腺疾患」について徹底解説

おはようございます😁 もぬけです。

このサイトは鍼灸師・柔道整復師国試対策の内容をまとめています。
あくまで国家試験対策のまとめですので臨床的なものは含んでいません。

このページのポイント
 
 下垂体ホルモンについて復習する
 下垂体疾患について学ぶ
 国家試験で出題されるところを覚える
 

甲状腺ホルモンは、人体の代謝において重要な役割を持っています。
甲状腺機能の失調は、酸素消費やカロリー消費などから始まり、糖質・タンパク質・脂質のすべての代謝や循環器などにも影響をおこします。

〇〇について

 〇〇は✗✗

このサイトでは、上記のようなボックスは国家試験で重要になるポイントです。
上記に該当するものはどれか?(でないのはどれか?)などという問題で出題されることがあります。

〇〇
○()○()

上記のボックスは、ゴロ合わせや覚え方のボックスです。
どうしてもどれか一個忘れてしまうというときなどはゴロ合わせが強力です。

ゴロ合わせが覚えれないゴロ合わせ難民に送る3つのポイント
【国試対策】ゴロ合わせが覚えれないゴロ合わせ難民に送る3つのポイントおはようございます😁「もむけ」です。 このサイトは鍼灸師・柔道整復師国試対策のまとめサイトです。 こんな人にオススメの記...

ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。

では次の項目から本題に入ります。

甲状腺について

甲状腺は左右の葉を狭部がつなぎ、全体はH字型ないしU字型をなす。甲状軟骨の前下面に位置し、ものを飲み込むと甲状軟骨とともに上下する。

まずは解剖学的な甲状腺の作りについてお伝えしていきます。

甲状腺は舌の背面後部から延びる甲状舌管という外分泌線として発生しましたが、導管が消失して内分泌腺となりました。

甲状腺からでるホルモンについて

まず甲状腺からでるホルモンについてから復習していきましょう。
各ホルモンの特徴や作用については生理学の記事をご確認ください。

甲状腺のホルモン

 サイロキシン
 トリヨードサイロニン
 カルシトニン

サイロキシンやトリヨードサイロニンは生体機能の代謝などをメインに行います。
カルシトニンは甲状腺から放出されますが、作用が強くないため、ホルモン分泌が亢進しても疾患に関与しません。

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【国家試験対策】生理学「甲状腺のホルモン」の働きについて徹底解説甲状腺から出るホルモンをまとめています。 甲状腺ホルモンと甲状腺のホルモンでは内容は異なります。...

甲状腺疾患による病態について

ここから臨床医学各論(一般臨床論)の話になっていきます。
国家試験で出題される甲状腺疾患は以下のようになります。

甲状腺疾患

 甲状腺機能亢進症
 甲状腺機能低下症
 慢性甲状腺炎

少し疑問に思うんですが、副甲状腺って亢進したり低下したりしないんですかね?

調べてみたら普通に副甲状腺機能亢進症と低下症はありました。
 教科書に記載されていなくてもあることだけは覚えておいたほうが良さそうです。

では甲状腺疾患を順に解説していきます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝亢進・自律神経刺激などによる種々の臓器に影響のある病態である。

甲状腺機能亢進症のうち、自己免疫疾患のものをバセドウ病(グレーブス病)と言います。

バセドウ病と聞くと自己免疫疾患なので、女性に多い疾患です。明らかに多いんですが、教科書には記載がありません…

甲状腺機能亢進症の疾患のうち、約80%以上がバセドウ病が原因です。

中毒性結節性甲状腺種というものもあり、これはプランマー病と呼ばれています。

プランマー病自体は国試では出ませんが、もし出ても甲状腺機能亢進症の仲間とはわかるようにしておくと安心です。

甲状腺機能亢進症の症状について

症状は多彩です。

甲状腺機能亢進症の症状

【物質代謝の亢進によるもの】
 体重減少
 多汗
 精神不安定
【交感神経系の亢進によるもの】
 頻脈
 手指振戦
【バセドウ病の場合】
 眼球突出
 甲状腺腫脹

メルゼブルグの三徴(候)

 甲状腺腫
 眼球突出
 頻脈

順番に解説していくと、まずはサイロキシンの働きによって、代謝が亢進して体重が減少します。

サイロキシンの働きで体温も上昇するため多汗になります。(交感神経も関与しますが…)

甲状腺ホルモンの働きで交感神経が優位になります。
その結果、心拍が上がったり手指振戦がおきたりします。

神経も過敏になり、不安感や睡眠性がも発生します。

バセドウ病になるとこの症状に加えて甲状腺腫脹と眼球突出が見られます。
この2つに加えて、頻脈を追加したものをメルゼブルグの三徴(候)と言います。

もぬけ
もぬけ
バセドウ病といえば、メルゼブルグの三徴候だよ!

すごく国家試験に出てくるので覚えておきましょう。

甲状腺機能の血液所見

症状に加えて臨床医学各論の分野では血液所見を問う問題も出題されます。

バセドウ病の血液所見

 抗TSH受容体 陽性
 抗マイクロゾーム抗体 陽性
 抗サイログロブリン抗体 陽性

上記3つはあくまでも「バセドウ病」の血液所見で中枢性の甲状腺機能亢進症などでは陽性にならないことがあります。

甲状腺機能亢進症の血液所見

 アルカリホスファターゼの上昇
 総コレステロール低値

上記2つは甲状腺機能であれば認められます。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌低下、もしくは甲状腺ホルモンに対する感受性の低下により、末梢組織で甲状腺ホルモン作用が不足して種々の症状をきたす病態である。

クレチン病や粘液水腫は甲状腺機能低下症の一つですが、甲状腺機能低下症=粘液水腫・クレチン病ではありません

そして甲状腺機能低下症のうち、自己免疫疾患によって慢性の甲状腺炎が起きている病態を橋本病と言います。

甲状腺機能低下性は甲状腺自体に異常が生じる原発生のものと下垂体・視床下部に病変がある中枢性のものそして、末梢組織の受容器に異常があるホルモン不応性の3種類があります。

甲状腺機能低下症の症状について

甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンガ全身の組織に作用するため、多彩な症状が出現する。

甲状腺機能低下症の症状

【消化器症状】
 食欲減退
 便秘
【循環器症状】
 徐脈
 息切れ
【皮膚症状】
 硬い浮腫(粘液水腫)
 皮膚の乾燥
 頭髪の脱毛
 眉毛外1/3脱毛
【神経疾患】
 こむら返り
 アキレス腱反射の弛緩相遅延
【精神症状】
 活動性低下
 記憶障害
 言語緩慢
【全身症状】
 寒さに弱い・低体温
 発汗減少
 嗄声
 全身倦怠感
 易疲労感
 体重増加
 月経異常

活動力が全体的に低下しているため、うつ病に間違えられたり、記憶障害などがから認知症と間違えられることがある。

とりあえずはサイロキシンの働きを思い出してもらってそれがなくなったらと想像してもらえたらある程度の症状は導き出せると思います。

臨床問題で一番出てくるのは粘液水腫です。
これが来たらほぼ甲状腺機能低下症と考えて問題ありません

特徴的な症状に眉毛の外側1/3が抜けるというものなんですが、いくら調べても理由がわかりませんでした。ご存じの方はご教授下さい(泣)

甲状腺機能低下症の血液所見

甲状腺機能亢進症と同様に甲状腺機能低下症も血液所見が大事です。

甲状腺機能低下症の血液所見

 貧血
 TSH高値
 血清総コレステロール高値
 トリグリセリド高値
 AST高値
 GOT高値
 CK(CPK)高値
 LDH高値

貧血を伴う疾患はどれかみたいな問題で出題されることもありますし、一番多いのは甲状腺の機能低下によって中枢性のものでないかぎりTSHが上昇するという所です。

慢性甲状腺腫(橋本病)

自己免疫学的機序によって発症する慢性甲状腺炎で橋本病と慢性甲状腺腫は同意義である

橋本病は女性の10人に1人というかなり高い頻度で発症します。
男女比は女性に多くその差は20倍以上。特に中年の女性に発症しやすい疾患です。

原因はわかっておらず、必ずしも甲状腺機能亢進症の後に見られるというわけでもありません。

慢性甲状腺腫の症状について

甲状腺機能低下症と同じ。

もぬけ
もぬけ
全く同じだから割愛するね!

甲状腺疾患についてのまとめ

まとめ・ポイント

甲状腺機能亢進症はどの資格でもよく出題されているところです。
実際臨床の現場でも何らかの甲状腺疾患をもった患者が訪れることも少なくありません。

その症状はこういった症状ですよね。こういった症状もありますよねと話が盛り上がるので国家試験のためだけでなく覚えておいて損はないです。

最後までお読みいただきありがとうございます。