脊髄について学ぶ
上記のような問題形式で出ることがある神経叢についてまとめていきます。
これって知ってるか知らないかってところがありますし、ゴロとかで記憶の片隅にでも残っていたら解ける問題でもあります。
よりマニアックな問題にもすることはできますが、そうすると今度は誰も解けなくなるはずなので問題ありません。
今回は脊髄神経から出る神経叢を4つ紹介していきたいと思います。
脊髄について
脊髄は長さが約40㎝、太さが約1㎝の円柱形の器官で、椎骨が積み重なってできた脊柱管の中に治まる。下端は円錐状に細くなり(脊髄円錐)、題1-2腰椎の高さに終わる。脊髄の長さが脊柱管に比べて短いのは脊髄の成長が脊柱の成長よりも早く終わってしまうからである。
基本的なおさらいになります。
とりあえず、神経叢だけを覚えたいという人は読み飛ばしてください。
はじめに脊髄は中枢神経で中枢神経は「脳」と「脊髄」のみです。
脊髄神経や脳神経は末梢神経に当たりますので注意してください。
説明を読むと「脊柱管よりも脊髄は短い」なんて選択肢も作れそうですね。
脊髄の区分について
脊髄神経の根は左右31対ある。根の出る椎間孔に従って、頚神経(8対)、胸神経(12対)、腰神経(5対)、仙骨神経(5対)、尾骨神経(1対)が区別される
もうすこしだけ基本的なおさらいが続きます。
お伝えしたいのは国家試験でもよくよく出題される神経根数です。
脊椎の数と比べて頚神経の部分だけ一つ多いのが特徴です。
頚椎(7):頚神経(8)
胸椎(12):胸神経(12)
腰椎(5):腰神経(5)
仙椎(5):仙骨神経(5)
尾骨 :尾骨神経(1)
はー!いつ食べても551はうまい
(上から)はー(8)いつ(12)食べても5(5)5(5)1(1)はうまい
大阪名物っていったら551の豚まんなんですが(知らない?)、あれが本当に美味しい。
ということで上記のゴロで脊椎と脊髄神経の数を覚えておきます。
ハイツ551
(上から)ハ(8)イツ(12)5(5)5(5)1(1)
何が551だ551の豚まんなんて知らねーよ。って人にはハイツ551で覚えるパターンもおつたえしております。
脊髄神経叢について
脊髄神経は分節支配は体肢の伸長に引きずられて変化していった。筋の発達分化するのにあわせて太くなり、上下に隣り合った前枝が草むらのように交通して神経叢を作る。
頚神経叢
腕神経叢
腰神経叢
仙骨神経叢
国家試験的に覚える神経叢を上記の4つですが、全部完璧に覚えるのはとてもしんどい。
そして全部覚えようとすることで全部忘れてしまうという大事故に発展する可能性もあります。
なので私みたいな脳の許容量があまりない人におすすめした方法があります。
半分覚えたら8割解ける法則です。
国家試験では、頚神経叢と腕神経叢を混ぜて聞くケース。腰神経叢と仙骨神経叢を混ぜて聞くケースが多く見られます。
冒頭の問題のように模試などで腕神経叢の枝を単品できいてくる場合は「橈骨神経」「尺骨神経」「腋窩神経」などわかりやすいものを聞いてくることが多いです。
それを踏まえて下記のような覚え方をするのがいいと提案します。
「頚神経叢」と「仙骨神経叢」の2つだけはフルで覚える。
「腕神経叢」はややこしすぎるので主要な神経だけを覚える
脳のメモリー温存のためにもこれで勧めていきましょう。
では順を追って解説していきます。
頚神経叢の枝
頚神経はC1-C8まであります。
頚神経叢の枝を以下にまとめます。
小後頭神経
頚横神経
大耳介神経
鎖骨上神経
横隔神経
頚神経ワナ
軽視した沙悟浄のワナで王が大臣を処刑
軽視(頚神経叢)してた沙悟浄(鎖骨上神経)のワナ(頚神経ワナ)で王(横隔神経)が大臣(大耳介神経)を処(小後頭神経)刑(頚横神経)
すごく物騒なゴロですが、コレで一応、頚神経叢の枝は全部OKです。
柔道整復師と鍼灸師では「皮枝」なのか「筋枝」なのかまでは聞かれないため上記で充分戦えます。
腕神経叢の枝
腕神経叢は外側神経束・内側神経束・後神経束に分かれています。
さらに正中神経は外側神経束と内側神経束の枝が交通した所から出てきます。
個人的にはややこしすぎるので覚えるのを諦めていたポイントですが…頑張ってまとめてみます。
筋皮神経(外)
外側胸筋神経(外)
尺骨神経(内)
内側上腕皮神経(内)
内側前腕皮神経(内)
内側上腕皮神経(内)
腋窩神経(後)
肩甲上神経(後)
肩甲下神経(後)
胸背神経(後)
橈骨神経(後)
正中神経
肩甲背神経
長胸神経
(外):外側神経束
(内):内側神経束
(後):後神経束
いま、ちょっと絶望しかけました?
自分もこれを見た時、「あ、無理なやつだ」って思ったので安心してください。
腕神経叢で覚えるポイントはメジャーな所だけでOKです。
冒頭の問題のように腋窩神経の場所を聞いたりしてきますが、そんなの普通にすでに知っていますよね。
仙骨神経叢から腋窩神経が出るわけないじゃないですか。
ってな感じで常識の範囲内で覚えていきましょ。
筋皮神経が「外側神経束」「橈骨神経」が後神経束「尺骨神経」が内側神経束「腋窩神経」が後神経束ぐらいは覚えておいてもいいかもしれません。
また枝で分けると腕神経叢の枝は大きく分けると、鎖骨上枝と鎖骨下枝に分かれます。
腕神経叢で覚えるならここですね。
肩甲背神経(C4~C6)
肩甲上神経(C5)
長胸神経(C5~C7)
鎖骨下筋神経(C5)
沙悟浄の健康状態、超ハイ
沙悟浄(鎖骨上枝・鎖骨下筋神経)の健康状(肩甲上神経)態 超(長胸神経)ハイ(肩甲背神経)
胸背神経(C5~C8)
外側胸筋神経(C5~C7)
内側胸筋神経(C7~Th1)
肩甲下神経(C5~C7)
外側上腕皮神経
内側上腕皮神経
外側前腕皮神経
内側前腕皮神経
腰神経叢の枝
腰神経叢の枝は6個なので頑張ったら覚えれそうですね。頑張りましょう
腸骨下腹神経
腸骨鼠径神経
陰部大腿神経
大腿神経
外側大腿皮神経
閉鎖神経
超外側の陰部をだいたい閉鎖
超(腸骨下腹神経・腸骨鼠径神経)外側(外側大腿皮神経)の陰部(陰部大腿神経)をだいたい(大腿神経)閉鎖(閉鎖神経)
もぬけしらべでは一番出題されやすいのは「大腿神経」です。
上記の6個を見るとなんか変わった名前が多いですよね。腸骨下腹神経とかどこやねん。って話です。
「それはお前の知識不足だ!」って言いたいですか?
そんな事言う人がこのサイト見て無いですよ。笑
そんなあんまりメジャーじゃない神経の中にボツんと「大腿神経」というメジャーな神経が現れたら違うかなって思うじゃないですか。
そういうことです。(どういうことだ!)
どういうことかは仙骨神経叢の説明の後で問題として出題します。
「あーそういうことか!」ってなると思います。
また陰部大腿神経は腰神経叢ですが、「陰部神経」は仙骨神経叢の枝なので要注意です。
仙骨神経叢の枝
仙骨神経叢は4つ。4つなら覚えれそうですね。
上殿神経
後大腿皮神経
下殿神経
坐骨神経
( 陰部神経)
※場合によっては陰部神経は入らないことがあります。
THE・広大な上下のお尻
THE(坐骨神経)広大な(後大腿皮神経)上(上殿神経)下(下殿神経)のお尻
上下だけだともしかすると違う選択肢を選ぶ可能性があるためゴロに「お尻」というキーワードを入れました。なくても分かる人はカットしてくだい。
逆に上下で上殿神経・下殿神経なんてわかりきっているって人は
「THE広大なお尻」にしても大丈夫ですよ。笑
だれもしないか笑
わかりやすかったらどれでも一緒なので覚えやすい形で覚えてください。
上殿神経・下殿神経・陰部神経・坐骨神経とメジャーな神経の中に「後大腿皮神経」という名前が!
先程ののりで腰神経叢の仲間にいれたくなりませんか?
脊髄神経の神経叢のまとめ
冒頭の覚え方のところで伝えましたが、神経叢の枝を全部覚えるのはしんどいですし、絶対この問題がでるっていうぐらい頻出の部分でもないのでそこまで覚えなくてもいいと思います。
でたら運が悪かった。というか他の受験生もほとんど取れてないです。
安心してください。
「いや、それでも恐いから覚える」って人は覚えてもいいですが、代わりに動脈の枝を忘れたらグーパンチです。どう考えても動脈の枝の方が大事です。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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