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【国家試験対策】ゴロで覚える!AST・ALTなどのややこしい血液生化学検査の覚え方を徹底解説

【国家試験対策】AST・ALT・ASO・ASKなどとにかくややこしい血液生化学検査を徹底解説

おはようございます😁 もぬけです。

このサイトは鍼灸師・柔道整復師国試対策の内容をまとめています。
あくまで国家試験対策のまとめですので臨床的なものは含んでいません。

このページのポイント
 
 血液生化学検査について学ぶ
 各項目について学ぶ
 国家試験で出題される所を覚える
 

AST・ALT・ASO・ASKなどとにかくややこしい血液生化学検査をグルっとまとめて記載しています。内容やグループ分けに気がつくと正答率が上がります。はじめから全部覚える必要はありません。
過去問や模試・定期テストで見かけたものから覚えておく、もしくはそれと似ているキーワードも一緒に覚えると良いと思います。

早速ですが、現在のこの分野の理解度の確認のため下記の問題に挑戦してみてください。

[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em 0.5em; border-color: #AADDff !important;background: #FFFFFF;box-shadow: 0px 0px 0px 2px #d6ebff; border-style: dashed !important; min-height: 100px !important; ” align=”center” random=”true”][q multiple_choice=”true”]問題:誤っているのはどれか。

[c]慢性糸球体腎炎ではクレアチニンは上昇する
[c*]肝硬変ではALPは上昇する
[c]急性糸球体腎炎ではASOは陽性となる
[c]心筋梗塞ではASTは上昇する
[c]多発性筋炎ではクレアチンキナーゼは上昇する

 

[x]正解は「肝硬変ではALPは上昇する」です。
肝硬変で上昇するのはAST・ALTです。
ALPはアルカリホスファターゼで、閉塞性黄疸・骨の悪性腫瘍で高値となります。
[/qwiz]

〇〇について

 〇〇は✗✗

このサイトでは、上記のようなボックスは国家試験で重要になるポイントです。
上記に該当するものはどれか?(でないのはどれか?)などという問題で出題されることがあります。

〇〇
○()○()

上記のボックスは、ゴロ合わせや覚え方のボックスです。
どうしてもどれか一個忘れてしまうというときなどはゴロ合わせが強力です。

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ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。

では次の項目から本題に入ります。

血液生化学検査とは

血液のみならず尿などからも成分を抽出・分析して各項目値の上昇や低下を確認する検査です。

国家試験で出題される主な検査項目をお伝えします。

主な血液生化学検査の項目

 アルブミン(蛋白)
 血糖
 糖化タンパク
 コレステロール
 中性脂肪
 BUN・UN
 Cr
 尿酸
 ビリルビン
 AST・ALT
 ALP
 γ-GT
 LD・LDH
 CK
 CRP
 ASO
 ASK

見てわかるように「A」からはじまるものが多く存在しますのでAから始まる項目はしっかりとおぼえておきます。

実際に国家試験でよく出題されます。鍼灸師・柔道整復師の臨床の現場では全然見かけませんが、患者が健康診断などの血液検査の際に結果を持ってきて説明を求めてくることがあるので覚えておくと信頼は深まりますよ。

では各項目を細かく説明していきます。

ちょっと説明長いのはちょっと…って方は簡単にまとめているノートをご確認ください

アルブミン(蛋白)

健常成人は1日に約15-20gの血漿蛋白を破壊し、合成して平衡を保っている。

血液中の蛋白(血漿蛋白)の殆どは肝細胞で生成されています。

肝細胞で生成されている蛋白

 アルブミン
 α・β-グロブリン
 フィブリノーゲン
 プロトロンビン

γ-グロブリンは肝細胞では生成されていませんので注意です。

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アルブミン(蛋白)は、栄養障害や肝疾患に疑われる場合に検査します

アルブミンが減少⤵する病態

 急性の肝障害
 肝硬変
 ネフローゼ症候群
 栄養不良状態
 消化吸収不全

ある缶の栄養ね
ある(アルブミン)缶(肝疾患)の栄養(栄養不良)ね(ネフローゼ症候群)

栄養不良はともかく、肝疾患でアルブミンが低下するのは要チェックです。肝細胞で生成しているので肝機能が低下したら下がるっていうのは当たり前なんですけどね。

またアルブミンが2.5g/dl以下になると膠質浸透圧が低下します。

膠質浸透圧が低下すると、浮腫や腹水の原因となります。

γ-グロブリンが増加⤴する病態

 慢性肝炎
 肝硬変
 膠原病
 多発性骨髄腫

我慢だ観光
我(γ-グロブリン)慢(慢性肝炎)だ(多発性骨髄腫)観(肝硬変)光(膠原病)

γ-グロブリンが単独で出題されるのはまれです。余力があったら覚えておいても良いかもしれません。

血糖

血糖は肝臓からのブドウ糖の放出と、末梢組織での糖の利用のバランスでたもたれている。

 

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血糖値を上昇させるホルモン

 グルカゴン
 アドレナリン
 成長ホルモン
 副腎皮質ホルモン
 甲状腺ホルモン

血糖値を低下させるホルモン

 インスリン

健常者の空腹時血糖は60-110mg/dlに対して糖尿病では空腹時血糖値126mg/dl、随意に検査された血糖値が200mg/dl以上で判定されます。

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糖化蛋白

血糖値の判定は糖尿病などの診断に重要であるが、食事の影響を受けやすい欠点がある。

普段決闘場と歌いをもいた-する必要があり、この目的に叶うものとしてヘモグロビンA1Cやフルクトサミンがある。

コレステロール

脂質異常の検査として重要である。2008年度から特定検診では総コレステロールは測定されなくなった

コレステロールはHDLとLDLコレステロールが重要なポイントです。

LDLコレステロールは動脈硬化症を悪化させる要因として悪玉コレステロールとも呼ばれています。

ここでよくおちいる国家試験あるあるなんですが「LDL」「HDL」がごっちゃになってしまうということ

LDLはLOWのL
LDLはLOWの「L」とおぼえてください。
LOWはロー(低い)つまり評判が低い(悪い)って関連付けて覚えます。
アウトローで分かる人はそれでもOK

アウトローってわからない人も多いので…

さらに悪玉・善玉以外にも比重でも言われるのでまとめて覚えておきます。

コレステロールについて

 HDL:高比重リポ蛋白(善玉)
 HDLの基準;㊚40-70mg/dl ㊛45-75mg/dl
 LDL:低比重リポ蛋白(悪玉)
 LDLの基準;㊚㊛140mg/dl未満

トリグリセリド

脂肪組織に貯蔵される脂質で肥満症・糖尿病などと関連し、動脈硬化症をシオン点させる要因として注目される。

BUN・UN(尿素窒素)

蛋白は体内で代謝された後、週末産物として大部分が人から尿素の形で排泄される。

 

BUNが高値⤴になる病態

 腎不全
 消化管出血
 うっ血性心不全

BUNの基準値は8-20mg/dlですが国家試験では見かけません。

Cr(クレアチニン)

腎糸球体機能をしる良い指標

通常はクレアチニンはほとんど排出されない栄養素です。
エネルギーを生成する際にクレアチニンを利用するためです。

基準値は㊚0.6-1.1mg/dl㊛0.4-08mg/dlです。

クレアチニンが上昇⤴病態

 腎糸球体疾患

尿酸

尿酸はプリン体が分解された最終産物である。尿酸の過剰産生、腎からの排泄低下によって血清尿酸値は高値になる。

尿酸といえば、プリン体。プリン体といえば痛風です。痛風は尿酸結晶が関節にできるため発生します。

ところで痛風とよく似た症状をもつ偽痛風というものがあります。これは膝などに痛風のような痛みが現れるものなんですが、原因が違います。偽痛風はピロリン酸カルシウムによるものです。

痛風や尿酸の問題で合わせて出てくることがありますので間違えないようにしておきます。

尿酸が高値⤴になる病態

 痛風
 高血圧
 うっ血性心不全
 腎機能の低下
 利尿剤

腎機能の低下でも尿酸値が上がるので上記を選択肢にした問題に出会ったときに間違えないように注意しておきましょう

ビリルビン

赤血球に含まれるヘモグロビン分解してつくられ(間接ビリルビン)、肝臓でグルクロン酸による抱合を受け(抱合型または直接型ビリルビン)、堪能を経て排泄される。

ここで直接型と間接型が出てきていますが話が長くなるので割愛します。

総ビリルビンが上がる疾患と直接型ビリルビンだけが上がる病態は違います。

総ビリルビン値が上昇⤴する病態

 肝細胞障害
 閉塞性黄疸

間接型ビリルビン値が上昇⤴する病態

 溶血性黄疸

羊羹(ようかん)
羊(溶血性黄疸)羹(間接型ビリルビン)

AST(GOT)ALT(GPT)(血清トランスアミナーゼ)

ASTもALTもGOTもGPTもアミノ酸とα-ケト酸とのアミノ基転移を触媒する一連の酵素で、肝疾患の診断に重要です。

ASTは心筋や骨格筋にもあり、ALTは大部分が肝臓です。この差からASTが上昇するのにALTが正常という疾患が現れます。

国家試験で良くひっかけてくる所ですのでしっかりと覚えておきます。

ALT・AST両方上昇⤴病態

 急性肝炎
 慢性肝炎
 肝硬変
 肝癌

明日もあると肝疾患
明日(AST)もあると(ALT)肝疾患(肝疾患)

ALTが上昇しにくい病態

ASTが上昇するのにALTは正常もしくは微量の上昇の疾患
 心筋梗塞
 進行性筋萎縮症

心身あると
心(心筋梗塞)身(進行性筋萎縮症)あると(ALT)

ASTとALTは別物と考えてしまうと選択肢を選ぶ際に間違えてしまいます。
肝疾患ではセットで上昇するのでまとめて覚えておいて大丈夫です。

心筋梗塞・進行筋委縮症の2つだけがALTが正常なのでそこを意識して覚えておきます。

ALP(アルカリホスファターゼ)

有機リン酸エステルから無機リンを遊離させる酵素で、骨・肝臓・腸・腎臓・胆管などに広く分泌し、胆汁から排泄される

γGTP(γ-グルタミントランスペプチダーゼ)

γ-グルタミントランスペプチダーゼは、γ-グルタミントランスペプチドの加水分解と、γ-グルタミル基を他のペプチドやアミノ酸に転移させる酵素

 

γ-GTPが上昇する病態

 閉塞性黄疸
 慢性肝炎
 肝硬変
 肝癌
 アルコール性肝障害

γ-グルタミントランスペプチダーゼという名前では全然聞き慣れませんが、γ-GTPは健康診断で中高年の方が一番気にする項目だったりします。

肝機能に関係するもので、肝障害で上昇します。

LD・LDH(乳酸脱水素酵素)

乳酸の脱水素によりピルビン酸への変換に関係する酵素

国家試験で出たことはありません。肝炎・肝硬変・肝癌・悪性腫瘍・心筋梗塞・溶血性貧血でも上昇します。

CK(クレアチンキナーゼ)

クレアチンキナーゼは骨格筋に含まれる酵素

CKは骨格筋に含まれる酵素で筋疾患などで確認されます。特に進行性筋ジストロフィーは有名なので覚えておきます。

CKが上昇⤴病態

 進行性筋ジストロフィー
 心筋梗塞
 多発性筋炎

CRP(C反応性蛋白)

各種の炎症性疾患や組織破壊性疾患の時、血中に出現する異常蛋白である。

ASO(抗ストレプトリジンO)

ASOはA群溶血連鎖球菌外毒素に対する酵素

基本的には原因がA群溶血連鎖球菌の疾患で陽性となりますが、肝炎や結核性胸膜炎・膠原病などでも陽性になるからややこしい。

ASOが陽性になる病態

 リウマチ熱
 急性糸球体腎炎
 肝炎
 結核性胸膜炎
 膠原病

麻生は今日、急に理由もなく公言か

麻生(ASOは)は今日(結核性胸膜炎)、急(急性糸球体腎炎)に理由(リウマチ熱)もなく公言(膠原病)か(肝炎)

 

ASK(抗ストレプトキナーゼ)

溶血性連鎖球菌が産生する毒素であるストレプトキナーゼに対する抗体

こちらは肝炎では上昇しません。

血液生化学検査のまとめ

まとめ・ポイント

肝硬変などの肝疾患で上昇するもの・しないものを覚えるだけでもかなり違います。

肝硬変の血液所見

 AST・ALT上昇⤴
 アルブミン低下⤵
 プロトロンビン時間延長⤴
 汎血球減少⤵

そしてALTが上がらないもの(心筋梗塞)を覚えておくのも大切です

それ以外については、問題にであるたびに見返していく内にどんどん覚えていけると思います。

絶対に見てるだけじゃ覚えれない表も用意しましたのでご利用ください笑

項目 高値 低地
総蛋白 炎症・脱水・多発性骨髄腫 低栄養・吸収不良性症候群・肝障害・ネフローゼ症候群・やけど
アルブミン 脱水 低栄養・吸収不良性症候群・肝硬変・ネフローゼ症候群
CK 心筋梗塞・筋ジストロフィ・ショック・運動・手術後
AST 急性肝炎・心筋梗塞・肝硬変
ALT 急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝癌
ALP 肝胆道疾患・骨疾患・副甲状腺機能亢進症
CRE 腎炎・腎不全・脱水・巨人症・甲状腺機能亢進症
BUN 腎不全・腎炎・心不全・脱水。消化管出血・ショック