東洋医学

【東洋医学概論】練習問題から学ぶ「五臓と六腑の別名」の覚え方と徹底解説

このページで覚えるポイント
 
 五臓六腑の別名について学ぶ
 

五臓の別名(蔵象)について

別名は臓腑を中国の官の役職になぞらえれてつけられています。

五臓の別名について

肝:将軍の官
心:君主の官
脾:創稟の官
肺 :相傅の官
腎:作強の官
心包:臣司(神司)の官

肝:将軍の官
肝は熱しやすく、「怒」を司っているので「将軍」という別名は覚えやすいですよね。

心:君主の官
心は精神を司っています。なので身体の「君主」というのも覚えやすい

脾:創稟の官
そうりん?なんじゃそりゃとなってくるのがここら辺から。
「創」は作り出すことなので食べ物を「気」に変えているってことで覚えていきましょう。

肺 :相傅の官
そうはく?そうりんと被ってるし内容もパッとしません。
相傅とは「君主」の付き添いの人という役職らしいです。
心と肺の関係性は東洋も西洋も同じで、かなり関係の深いつながりがあることを示しています。

水の上源とも呼ばれます。

腎:作強の官
粘り強い強さをもつ「腎」なのでこの別名がつけられました。
優れる技巧を操る意味があるそうです。

心包:臣司(神司)の官
君主の側近みたいなもんで「肺」と同じような立ち位置ですね。

こんな感じです。

冒頭でもお伝えしましたが理論的に覚えるのは難しいと思います。

六腑の別名(蔵象)について

六腑の別名について

胆:中正の官
小腸:受盛の官
胃:創稟の官(水穀の海)
大腸:伝道の官
膀胱:州都の官
三焦:決瀆の官

胆:中正の官
人物の推薦のために地方の郡ごとに設けた官職のこと。
だそうです。
もう理論的に考えるの諦めましょう…

小腸:受盛の官
これは小腸の機能と同じなので楽勝ですね。

胃:創稟の官(水穀の海)
え?ちょっと名前考えるのめんどくさくなった?「脾」の働きとおなじやで…
「脾」と「胃」は脾胃とまとめられることもあるぐらい似ていることから同じ名前がつけられたのかも…

大腸:伝道の官
伝道も大腸の機能「糟粕の伝化」とよく似ているため間違えないと思います。

膀胱:州都の官
「州」も「都」も水に関係する言葉 膀胱も身体の津液が集まるところ。イメージはつきやすいです。

三焦:決瀆の官
なんじゃこりゃ! けっとく?けつどく?ん?
「決」は「決意」という意味ではなく、「疎通」という意味で、「瀆」は溝という意味。
ということで三焦そのものの意味ですね。

【おさらい】超重要ポイントまとめ

最後に重要な所を再度見直しをしていきましょう。
全部覚えておけるに越したことはないですが、これだけは何が何でも覚えておいてほしいポイントを最後にまとめておきます。

国試までここだけは忘れないで

肝:将軍の官
心:君主の官
脾:創稟の官
肺 :相傅の官
腎:作強の官
心包:臣司(神司)の官
胆:中正の官
小腸:受盛の官
胃:創稟の官(水穀の海)
大腸:伝道の官
膀胱:州都の官
三焦:決瀆の官

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