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前十字靭帯(ACL)
前十字靭帯損傷
柔道整復師で前十字靭帯について知らないとなるとかなり問題です。
卒業後も活かせる知識として覚えておくといいと思います。

ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。
【○✗二択クイズ】前十字靭帯損傷について
クイズを解いて、現在の認識レベルを確認してみよう。
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]問題1:前十字靭帯損傷のテスト法はトンプソンテストである。
[x]答え:✗ ラックマンテスト
[/qwiz]
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]問題2:前十字靭帯断裂のテスト法は前方押し込みテストである。
[x]答え:○
[/qwiz]
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]問題3:前十字靭帯損傷は大腿四頭筋の自家筋力でも発生する。
[x]答え:○ 発生します。
[/qwiz]
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]問題4:断裂時に軋轢音が確認される
[x]答え:✗ 断裂音(pop 音)が確認されます。
[/qwiz]
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]問題5:適切な保存療法を行えば前十字靭帯は癒合する
[x]✗ 保存療法では癒合せず、観血療法の適用となります。
[/qwiz]
正解した方も不正解だった方も最後まで読んでしっかりとした知識に変えていきましょう。
もくじ
【解剖学】前十字靭帯について

前十字靭帯は膝関節内の大腿骨外顆内壁から脛骨顆部中央前方に扇状に広がりながら付着する靭帯で、脛骨の前方偏位および下腿内旋を制御する
前十字靭帯は別名:ACL(Anterior Cruciate Ligament)と(略されて)呼ばれることがあります。
病院なんかに務めるとほぼこの言い方で伝えられていると思います。
前十字靭帯の役割は脛骨すなわち下腿が前方に移動してしまうのを防ぐとともに、下腿が内旋するのを防いでいます。
前十字靭帯と後十字靭帯によって膝はしっかりと固定され、蝶番運動を可能としています。
脛骨の前方偏位の制御
下腿内旋の制御
【柔道整復学】前十字損傷について
単独損傷はジャンプの着地や急停止、急な方向転換など、 非接触型の機序で発生することが多い大腿四頭筋の自家筋力が発生に関与していると考えられている。
バスケットボールの競技のように急に方向転換をするジャンプをする急停止をするなどによって発生すると言われています。
ジャンプの着地
急停止
急な方向転換
大腿四頭筋の自家筋力
これらは大腿四頭筋の自家筋力によって発生するものですが、ラグビーやアメフト、柔道なんかの直接ぶつかる競技も発生します。
ぶつかった際に外反回旋力が加わって前十字靭帯が損傷するケースを接触型損傷といいます。
その際は、内側側副靱帯をはじめとする他の靭帯損傷も合併して発生することが多いと言われています。
内側側副靱帯損傷
【柔道整復学】前十字損傷の症状について
受傷時には膝がずれた感覚や断裂音(pop 音)を自覚することが多い、受傷直後から疼痛と膝の不安定感を訴え、スポーツ活動などの続行は困難となる。
後十字靭帯よりも前十字靭帯損傷の方が衝撃が大きく、スポーツ活動の続行が困難になると言われています。
受傷後すぐではなく、数時間してから関節に血腫がたまに、膝は腫脹し始めます。
その後膝関節は腫脹によって屈曲の制限が著しく発生します。
【受傷時】
膝がずれた感覚
断裂音(pop 音)
膝の不安定感
【数時間後】
関節血腫
腫脹
屈曲制限
【柔道整復学】前十字靭帯損傷の徒手検査(テスト法)
国家試験で取り扱われる前十字靭帯損傷の徒手検査は以下の通りです。
前方引き出しテスト( anterior drawer test )
ラックマンテスト( Lachman test )
ピポットシフトテスト( Pivot shift test )
全然楽
全(前十字靭帯損傷)然(前方引き出し)楽(ラックマン)
【検査法】前方引き出しテスト
膝関節を約90°にし、脛骨を前方に引き出すように動かす
患者は不安感・抜ける感じがあり、術者はエンドポイントの消失を感じます。
【検査法】ラックマンテスト
動画は前方引き出しテストとラックマンテストの両方を行っています。
膝関節やや屈曲(30°程度)大腿骨と脛骨を前後に徒手的に動かします。
【柔道整復学】前十字靭帯損傷の治療法
断裂した前十字靭帯は保存療法では癒合が望めない。
したがって、断裂したまま就業、あるいはスポーツ活動を行うと膝くずれを反復することになる。
これにより二次的に関節軟骨や半月板の損傷をきたす。
前十字靭帯は保存療法では癒合は望めません。
なので一旦切れてしまったら、保存療法で治療した場合は、スポーツ活動で度々問題になることがあります。
プロレベルでは引退を考えるレベルの損傷となります…
観血療法で治療する際は、別の靭帯組織を用いて再建する方法がよく用いられます。
【コラム】前十字靭帯損傷を起こさないための予防
上記でかいてきたとおりに、一度前十字靭帯損傷を起こしてしまうと観血療法を用いない限り完治しません。
観血療法も別の靭帯を利用する方法なので、損傷前と同パフォーマンスまで戻るかというと…
もし同パフォーマンスまで戻ったとしても、戻るまでにはかなりの時間を要することがわかりますよね。
大腿四頭筋の自家筋力・牽引力によって前十字靭帯損傷するのであれば、ストレッチやトレーニングを行うことで予防が可能です。
特に高齢者や普段運動していない人がふとした拍子に前十字靭帯損傷を起こすこともあります。
動画は参考程度に
前十字靭帯損傷の練習問題を解いてみる
過去問をベースにした練習問題を解いて、さらに脳に刻み込んでいきましょう。
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]
【柔道整復学】前十字靭帯の検査法はどれか
[x]
答え:ピポットシフトテスト
簡単でしたね。
このまま国家試験まで覚えておきましょう。
[/qwiz]
[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]
【柔道整復学】前十字靭帯損傷について誤っているのはどれか
[x]
答え:損傷直後から屈曲制限が発生する
血腫や腫脹によって屈曲制限がかかるため受賞直後は制限はあまりかかりません。
[/qwiz]

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