生理学

【生理学】練習問題から学ぶ「排尿と蓄尿の神経」についての覚え方徹底解説

おはようございます! 「国家試験対策といえばもぬけ」のもぬけです。

このサイトは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の国試対策の内容をまとめています。
※情報等が古い場合はコメントください。

このページのポイント
 
 蓄尿と排尿のメカニズム
 

膀胱には貯める力と出す力が備わっています。
でも人間ってある程度尿を出すタイミングって測れますよね。

国家試験では、貯めるとき・出すとき・無理して我慢するときで神経支配が違いますのでそこらへんを出題されていきます。

ゴロと解説・練習問題でしっかり覚えていきましょう。

ゴロ合わせが覚えれないゴロ合わせ難民に送る3つのポイント
【国試対策】ゴロ合わせが覚えれないゴロ合わせ難民に送る3つのポイントおはようございます😁「もむけ」です。 このサイトは鍼灸師・柔道整復師国試対策のまとめサイトです。 こんな人にオススメの記...

ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。

膀胱・尿管の構造と仕組み

まずは、膀胱・尿管の構造と仕組みを復習していきましょう。

【尿管】
腎盂と膀胱をつなぐ平滑筋よりなる管。
平滑筋の律動的な動運動によって腎盂から膀胱へと尿が毎分約1mlずつ送られる。

尿管は、腎盂と膀胱をつないでいます

よく勘違いしやすいのは尿道と尿管ですが、尿道は皆さんがよく知っている位置にある方で、尿管は腎臓と膀胱をつないでいる管になりますので間違えないように注意です。

【膀胱】
腎で生成された尿を蓄え排出するための伸縮性に富む筋性の袋である。
その形状は尿の量によって風船が膨らむように変わる。
膀胱壁は3層の平滑筋層

膀胱の壁は粘膜・筋層・漿膜の3層からできています。
粘膜を覆うのは移行上皮ですのであわせて覚えておきましょう。

膀胱の3層構造

 粘膜
 筋層
 漿膜(外膜)

こっからややこしい事言いますが、筋層は筋層で3層構造になっています。

膀胱の筋層の3層構造

 内縦層
 中輪層
 外縦層

国家試験で膀胱の3層構造の問題が出たときどっちの話をしているのか把握しておきましょう。

尿道と尿道括約筋について

本題の前にもう少しだけ解剖学のおさらいです。

【尿道】
尿道は膀胱底から体外につながる管。
尿を体外に排出する通路

【内尿道括約筋】
尿道の起始部の平滑筋
【外尿道括約筋】
尿道の末梢側に横紋筋よりなる

さらっとよむだけでもわかりますが、内尿道括約筋は平滑筋、外尿道括約筋は横紋筋でできています。

平滑筋は意識しないで勝手に動く不随意運動、横紋筋は意識で動く随意運動ですよね。

当然、勝手に動くものと、自分で動かすものは支配神経が違います。

また部位も確認しましょう。
内尿道括約筋・膀胱括約筋は尿道の起始部に存在します。
例えばこれが最初の尿管にあるという選択肢だったら誤りとなります。

解剖学と生理学で呼び名が違う

 内尿道括約筋:膀胱括約筋
 外尿道括約筋:尿道括約筋

解剖学では後者の膀胱括約筋や尿道括約筋と表記されていることが多いです。

ここまでで構造をおさらいしたので頭に入りやすくなったかと思います。
いよいよ本題です。

膀胱と尿道の神経支配

結論からまとめておきましょう。

蓄尿 内尿道括約筋 平滑筋 下腹神経 交感神経
蓄尿(意思) 外尿道括約筋 横紋筋 陰部神経 運動神経
排尿 膀胱壁の収縮 平滑筋 骨盤神経 副交感神経

【蓄尿】
膀胱には腎臓から尿管を通って絶えず尿が送り込まれる。
膀胱内にある量に達するまで貯めることができる。

膀胱に尿をためることを蓄尿といいます。

具体的な流れとしては、尿が貯留し始めると、膀胱壁が伸展します。
その伸展したという情報を骨盤神経の求心路を通り、仙髄へと向かいます。

仙髄の排尿中枢に伝えられた情報が反射性に下腹神経を介して、膀胱を弛緩させ、その流れで尿道括約筋も収縮させます。

尿道括約筋には内尿道括約筋と外尿道括約筋の2つがあり、上記の流れで内尿道括約筋が働き、尿意を感じますので合わせて外尿道括約筋も収縮が起こります。

尿意を感じたら大脳皮質から陰部神経に司令が行き、外尿道括約筋が収縮します。

ここまでが蓄尿の流れです。

蓄尿のポイント

 排尿中枢は仙髄
 下腹神経で内尿道括約筋が興奮
 陰部神経で外尿道括約筋が興奮

続いて排尿の流れです。

成人の膀胱容量は300-500mlではじめに尿意を感じだすのが150-300mlと言われています。

ここで陰部神経が働くとさらに蓄尿が可能となり、400mlを超える頃には骨盤神経の求心路はガンガンに活動を行い、尿意が高まります。

脳幹にある排尿中枢が活動を起こして骨盤神経に司令を贈り、膀胱は収縮を起こします。

排尿時は下腹神経と陰部神経の活動は低下し尿道括約筋が緩まります。

ここまでが排尿の流れです。

排尿時のポイント

 排尿中枢は脳幹
 400mlで骨盤神経の働きは活発に

自律神経が大きく関与している

表には書かせていただいていますが、蓄尿と排尿は自律神経によって支配されています。

興奮時、例えば男性の方なら想像しやすいですが、人が多いトイレで真後ろに他の人が立っていたら尿ってしにくくないですか?

排尿を行うためには副交感神経が優位に立っている必要があります。

それは昔、狩りをしていたとき、野獣に襲われそうになっているのにトイレなんて行っている場合じゃないからです。

尿失禁

人は乳幼児をすぎる頃から自分の意思で外尿道括約筋をコントロールし、排尿を我慢したり、逆に外尿道括約筋を随意的に緩めて排尿することができます。

これらは大脳皮質によってコントロールされています。

このコントロールができないと尿失禁となります。

尿失禁の原因

 脊髄損傷
 脳障害

乳幼児より手前はコントロールできませんので、自然に垂れ流しです。

頻尿

排尿障害の一つとして、膀胱炎や前立腺肥大によって膀胱壁が過敏になると尿意を感じやすくなることがあります。

尿閉

骨盤神経の損傷によって、排尿がコントロールできない場合や、前立腺肥大によって尿道が圧迫した場合、排尿困難となって尿閉となります。

蓄尿と排尿の練習問題を解いてみる

練習問題を解いて、さらに脳に刻み込んでいきましょう。

[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]
【生理学】排尿時に働く神経はどれか。

[c*]骨盤神経
[c]坐骨神経
[c]下腹神経
[c]閉鎖神経

[x]
答え:骨盤神経

【蓄尿のゴロ合わせ】
 うちの下腹に貯める
 外に押印済み

 うち(内尿道括約筋)の下腹(下腹神経)に貯める(蓄尿)
 外(外尿道括約筋)に押(横紋筋)印(陰部神経)済み(随意筋)

【排尿のゴロ合わせ】
 こっそり捨てる

 こっそり(骨盤神経)捨てる((排尿)

[/qwiz]

 

[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]
【解剖学】横紋筋はどれか

[c]幽門括約筋
[c]大十二指腸乳頭
[c]内尿道括約筋
[c*]外尿道括約筋

[x]
答え:外尿道括約筋

今だから解けるって思いますが、全然忘れた頃に出されても答えれるようにしておきましょう。

[/qwiz]

オンライン国家試験対策について

もぬけの国家試験では、週に3回のペースで過去問やオリジナル問題を出題解説しています。

もぬけの国家試験対策オンライン塾ではラインで答えのやり取りを行いながら、わからないところも聞くことができます。

学生にも優しい値段設定で、初月無料です。