軟骨について学ぶ
線維軟骨について学ぶ
弾性軟骨について学ぶ
硝子軟骨について学ぶ
関節軟骨について学ぶ
関節の定義
「関節は、骨と骨とが関節腔を隔てて可動性に連結する」
2つの骨の骨膜をお互いに連なり関節包となる。関節包は滑液で満たされた関節腔を囲んでいる。
関節軟骨の定義
関節腔に面する骨表面は薄い軟骨層、すなわち関節軟骨でおおわれている。
関節軟骨は硝子軟骨であるが、軟骨膜を欠き直接に滑液に接する。
軟骨組織の種類
軟骨は軟骨基質の性状3つに分けられます。
硝子軟骨
弾性軟骨
繊維軟骨
メジャーな関節軟骨は硝子軟骨で関節の軟骨といえばコレです。
ですが一部の軟骨の組織は別の基質を持ちますので覚える必要があります。
硝子軟骨について
膠原繊維の間に多量の「コンドロイチン硫酸」を含み、すりガラスのように半透明の乳白色を示す。関節軟骨・肋軟骨・気管軟骨で見られる。
関節軟骨
肋軟骨
気管軟骨
ガラスのカンロ器
ガラス(硝子軟骨)のカン(関節軟骨)ロ(肋軟骨)器(気管軟骨)
コンドロイチン硫酸とかはもしかすると聞いたことがあるかもしれません。
よく膝の痛みにはコンドロイチンが聞くとか言われるのは、軟骨組織がこのコンドロイチン硫酸を多量に含んでいるからだと考えられます。
弾性軟骨
軟骨基質を構成する繊維の約30%が弾性繊維からなり、弾力性に富む。
透明感のある淡い黄色を呈し、耳介軟骨や鼻軟骨の多くがそれにあたる。
耳介軟骨
鼻軟骨
男性の耳と鼻
男性(弾性軟骨)の耳(耳介軟骨)と鼻(鼻軟骨)
弾性軟骨は耳や鼻などの顔に多くあるイメージを持ってもらえるといいですね。
模試で見かけたことがあるんですが、たまに色を聞かれることがあります。
硝子軟骨が「乳白色」弾性軟骨は「黄色」
覚え方は男性の方が黄色っぽいで覚える。(いらない…)
繊維軟骨について
大量の膠原繊維が束を作って走り、その間に軟骨細胞と少量の軟骨基質が存在する最も強靭な軟骨である。脊柱の椎間円板、骨盤の恥骨結合、膝関節の関節半月などに見られる。
脊柱の椎間円板
骨盤の恥骨結合
膝関節の関節半月
船医の判決追加
船医(線維軟骨)の判(関節「半」月)決(恥骨「結」合)追加(椎間円板)
円板系にあるのが線維軟骨です。関節円板についてはのとほどまとめてます。
恥骨結合とかすこし忘れやすいので記憶に残して置いたほうがいいですね。
関節円板について
関節腔内には、繊維軟骨の関節半月や関節円板が介在することがある。
衝撃を和らげる働きとともに、移動や変形によって関節面を広げるに役に立っている。
下橈尺関節
橈骨手根関節
顎関節
胸鎖関節
肩鎖関節
円盤の加藤投手、今日が検査
円盤(関節円板)の加藤(下橈尺関節)投手、(橈骨手根関節)今日(胸鎖関節)が(顎関節)検査(肩鎖関節)
教科書の説明どおり、関節円板はクッションの役割があります。
歩いたりして負担のかかる部位に存在し衝撃を和らげます。
性質による関節の種類
関節には1軸で動くものや多軸で動くものなど動き方に寄って分類することができます。
1軸性:蝶番関節・螺旋関節・車軸関節
2軸性:楕円関節・顆状関節・鞍関節
多軸性:球関節・臼関節・平面関節
可動性がない:半関節
関節と名前があるのにほとんど可動性が無いものがあります。
それが「半関節」です。
一張羅
一(1軸性)張(蝶番関節)羅(螺旋関節)
んー、最近「一張羅」ってめっきり言わなくなりましたのでこのゴロも覚えづらいかもしれません。
一張羅っていうのは、今で言う勝負服みたいなもので1枚しかな超ええ服ってことです。(何を説明してるんだ笑)
2時だから
2時(2軸性)だ(楕円関節)か(顆状関節)ら(鞍関節)
鞍関節(あんかんせつ)の鞍は「くら」とも読みます。
分かりづらいですが、くらの「ら」です。
ちょっと巻き舌で2時だか(く)ら~と言えば覚えれます(無理やり)
卓球久兵衛
卓(多軸関節)球(球関節)久(臼関節)兵衛(平面関節)
平面関節って平面なイメージがあるんですが3軸以上で動きます。
ややこしいですね。
1軸性の関節について
関節の中には複数の関節の種類に属するものもあります。
特殊なものなので覚えておくといいですよ。
腕尺関節
指節間関節
膝関節
蝶はわしの膝
蝶(蝶番関節)はわ(腕尺関節)し(指節間関節)の膝(膝関節)
上記のゴロは腕尺関節の「わ」と「し」でわしともできます。
細かく解説します。
蝶番関節というのはドアと壁を止めている金具のことで折り曲がるしかできません。「腕尺関節」は上腕骨と尺骨の関節なので折り曲がるだけです。
指節間関節も指の関節なので折り曲がるだけ、膝も折り曲がるだけなので
距腿関節
巨大な螺旋階段
巨大(距腿関節)な螺旋階段(螺旋関節)
主な螺旋関節は距腿関節のみです。螺旋のようにねじるように曲がります。
上橈尺関節
正中環軸関節
車は上等にせい!
車(車軸関節)は上等(上橈尺関節)にせい(正中環軸関節)!
最後を「せいっちゅうねん」って関西弁にしてもいいですよ。(しない!)
腕尺関節は蝶番関節でしたが、上橈尺関節は車軸です。要注意ですね。
「正中環軸関節」とは首にの第1頸椎と第2頸椎との間の関節で他の頸椎の間は椎間関節で平面関節ですが、ここは「車軸関節」なので覚えて起きます。
2軸性の関節について
2軸関節は楕円関節と顆状関節と鞍関節がありました。
橈骨手根関節
環椎後頭関節
妥当感
妥(楕円関節)当(橈骨手根関節)感(環椎後頭関節)
橈骨手根関節は手首の関節です。
2軸性なので尺屈・橈屈や背屈・掌屈ができます。
環椎後頭関節は首にある関節です。名前の通り環椎と後頭骨をつなぐ関節で首の動きを出します。
中手指節関節
膝関節
過剰に膝にチュウ
過剰(顆状関節)に膝(膝関節)にチュウ(中手指節関節)
膝関節は蝶番関節であり顆状関節でもあります。
中手指節関節は指の関節で、手をグーパーできるのはこの関節が蝶番関節では無いからです。
第一手根中手関節
安全第一
安全(鞍関節)第一(第一手根中手関節)
楕円も顆状も鞍もほとんど似たようなもので分かりづらいのでゴロで覚えるほうが手っ取り早いですね。
多軸性の関節について
多軸関節は「球関節(臼関節)」「平面関節」「半関節」がありました。
多軸関節でありながらほとんど可動性がない「半関節」は国家試験で大人気です。
肩関節
腕橈関節
股関節
投球は肩と腕で
投球(球関節)は肩(肩関節)と腕(腕橈関節)で
肘の構造が複雑なのがわかってきたかと思います。
腕尺関節が「蝶番関節」
上橈尺関節は「車軸関節」
腕橈関節は「球関節」です。
股関節は臼関節ですが、別に球関節という選択肢でも間違いではありません。
椎間関節
肩鎖関節
手根間関節
足根間関節
平面の手足の検査追加
平面(平面関節)の手(手根間関節)足(足根間関節)の検査(肩鎖関節)追加(椎間関節)
手根間関節や足根間関節は手関節・足関節の総称なので別に覚えなくても大丈夫です。
教科書にも記載はありません
仙腸関節
ハン船長
ハン(半関節)船長(仙腸関節)
何だ一個だけかって思うかもしれませんが、めちゃめちゃ模試や国試で出てきますので覚えておくポイントです。
関節軟骨と関節についてのまとめ
四択になったときに解ければいいので、漢字まで覚えたりする必要まではありません。
選択肢を見て、だいたいの関節の場所を思い出してゴロと照らし合わせたりすることで点数は取れるようになるはずです。
ただこの関節に関する暗記はあっという間に忘れてしまうので、問題に出くわすたびにまとめ記事を読み返したりして記憶を強化していくといいですよ。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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