解剖学

【解剖学】練習問題から学ぶ「平衡聴覚器の構造と役割」についての覚え方徹底解説

おはようございます! 「国家試験対策といえばもぬけ」のもぬけです。

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※情報等が古い場合はコメントください。

このページのポイント
 
 外耳
 中耳
 内耳
 

外耳・中耳・内耳といった平衡聴覚器についてまとめていきます。
平衡感覚を司るものでも回転速度と加速度で受容器が異なったり、部位が異なったりするため少しややこしいところになります。

まとめてみると意外とわかりやすいのでぜひ最後まで読んでいただければと思います。

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ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。

【平衡聴覚器】外耳の構造

耳介と外耳道よりなる。

まずは外耳の構造と機能の説明です。
外耳は大きく耳介と外耳道からなります。

外耳の構造

 耳介
 外耳道

【外耳】耳介の役割

外界の音波に対する集音器の役割
皮膚におおわれた耳介軟骨(弾性軟骨)を骨組みとする。

外界の音波を集める集音器としての役割があります。
耳介筋という小さな横紋筋がついていますが、残念ながら人間の耳介筋は退化しているので動かすことができません。

もぬけ
もぬけ
耳動かせる人おるけど、あれってこの耳介筋でうごかしてるんかもね。

耳介の下端部には耳たぶがあります。
耳たぶは解剖学では耳垂といいます。

【外耳】外耳道の役割

外耳孔から鼓膜に至る長さ約25mm の管状のトンネル

外耳道の外側1/3の壁は軟骨・残りは骨でできています。
真っ直ぐではなく、少し曲がっていて、内面は皮膚に覆われています。
その皮膚には耳道腺というアポクリン汗腺があり、耳垢を分泌します。

もぬけ
もぬけ
普通の汗腺と違うんやで

ついでにアポクリン腺が分布しているところも思い出しておきましょう。

アポクリン腺が分布する部位

 腋窩
 陰部(外陰部・肛門)
 乳輪
 外耳道

もぬけ
もぬけ
余談やけどアポクリン腺の汗って臭いってよく言われるよな。
でも汗自体はくさないんやで

アポクリン腺・エクリン腺から分泌される汗自体には匂いはほぼなく、その汗を栄養として繁殖する菌が匂いの原因と言われています。

少しマニアックなところをお伝えすると、外耳道には迷走神経が分布しています。
よっぽどの問題でないと出てこないと思いますが、少しだけご紹介しておきました。

外耳で覚えておくポイントまとめ

 耳介:集音器の役割
 外耳道:耳垢があるとこ
 耳道腺:アポクリン汗腺

【平衡聴覚器】中耳の構造

外耳から来る音波を振動にかえて内耳に伝える部位

中耳は、鼓膜・鼓室・耳管からなります。
音や平衡感覚を受信する部位はまだです。

中耳の構造

 鼓膜
 鼓室
 耳管

鼓膜から中耳という分け方なんですが、鼓膜自体がどっちに該当するか迷うんでここらへんが要注意ですね。

【中耳】鼓膜の構造と役割

外耳と中耳を境する楕円形の薄い線維性の膜

直径10mm、厚さ0.1mmとかなりペラペラなのがわかります。
ちなみに鼓膜は破れても再生します。

そして鼓膜には痛覚があります。鼓膜が破れるときはかなり痛いそうです。

もぬけ
もぬけ
だから耳は大切にせなあかんねんで。

鼓膜の外面は耳介側頭神経とアーノルド神経・内面には舌咽神経の枝が分布しています。

鼓膜を支配する神経

 外面:耳介側頭神経
 外面:アーノルド神経
 内面:舌咽神経の枝
 内面上方:鼓索神経
(鼓索神経は走行しているだけ)

上記の神経は柔道整復師の教科書には記載がなく、鍼灸師の教科書のみです。
国家試験は教科書に載っていないことも平気で出題するのでここは軽くおさえておきましょう

【中耳】鼓室の構造と機能

鼓膜に境された奥の空洞で, 内面は粘膜におおわれている。

一見、キャラが薄いように思いがちな鼓室の存在ですが、ここに国家試験で度々出てくる「耳小骨」が存在します。

もう一度いいます。耳小骨は鼓室に存在します。

耳小骨といえば、ツチ骨・キヌタ骨·アブミ骨で有名なのでほぼこちらは覚えているんですが、実際耳小骨はどこに存在するかをおざなりにしている方がいます。

鼓室にある耳小骨

 ツチ骨
 キヌタ骨
 アブミ骨

個室の付き合い
個室(鼓室)の付(ツチ骨)き(キヌタ骨)合(アブミ骨)い

もぬけ
もぬけ
個室でじっくり付き合ったるで
(いらん)

 

また耳小骨には鼓膜張筋・アブミ骨筋という筋が付着しています。

耳小骨にある筋肉

 鼓膜張筋(下顎神経):ツチ骨
 アブミ骨筋という(顔面神経):アブミ骨

キヌタ骨には筋は付着していません。

この耳小骨ってなんの役にたっているかご存知ですか?

【耳小骨】
互いに関節で連結し音波による鼓膜の振動を内耳に伝える。
耳小骨に付着する筋は強い音刺激に対して収縮し耳小骨の運動を弱めている。

耳小骨に付着している筋は伝達を弱めて、内耳にかかる負担を弱めています。

キャラが薄いとか言われながらもまだもう一つ覚えることがあります…

鼓室の後方は乳様突起の乳突蜂巣と交通しています。
ここで炎症が発生すると中耳炎となることがあります。

【中耳】耳管の構造と役割

鼓室と咽頭をつなぐ管。
普段は圧平され閉鎖しているが、物を飲み込んだときに一時的に開く

耳管の問題って見たことないんですよね…

飛行機に乗ったら耳が痛くなりますが、あのときにつばを飲み込んだり、水を飲んだりするとスッキリするよって聞いたことがありませんか?

また機内食を食べている間に治ったり…飛行機乗ったことないよって人は、新幹線とか電車でトンネルに入った瞬間になったりもするあの現象のことです。

とりあえずこの耳管によって耳の内圧と外気圧が保たれているということです。

【耳管による難聴】
耳管が閉塞すると鼓室内の空気が吸収され陰圧となる。
鼓膜は内方に強く陥没し振動が悪くなり難聴が起こる。

【自声強聴】
耳管が開放されたままになると,自分の声が直接鼓室に響き異常に大きく感じる(自声強聴)

自分が国家試験を作るならここの耳管の閉塞と開放を逆にして問題を作るなーと思いましたので記載しています。(まだ出たことないけどね)

中耳で覚えておくポイント

 鼓膜の位置
 耳小骨の役割
 耳管の役割

【平衡聴覚器】内耳の構造

内耳は側頭骨の錐体の中にあり、聴覚と平衡覚を司る骨迷路と膜迷路からなる。

身体の中に迷路があるのはどーこだ!っていうなぞなぞで有名な内耳です(今作ったので有名ではありません。)

内耳の構造

 蝸牛
 前庭
 半規管

簡単にまとめると蝸牛は音を感受します。
前庭は身体の傾き加速度・半規管は回転運動の方向と加速度を感受します。

前庭と半規管の区別が難しいのでこのタイミングでしっかり覚えていきましょう。

骨迷路は、膜迷路と骨迷路の2つがあります。
骨迷路と膜迷路の間外リンパ・膜迷路には内リンパと呼ばれる液体で満たされています。

この内リンパと外リンパがややこしいのでまとめます。

内リンパと外リンパ

 蝸牛管:内リンパ
 膜迷路:内リンパ
 骨迷路:外リンパ
 膜と骨の間:外リンパ
 前庭階と個室階の間:外リンパ

【中耳】蝸牛の構造と役割

蝸牛軸をラセン管が2巻き半取り巻いている

蝸牛の「蝸」はカタツムリのことです。
形が似ているのでつけられました。内部は2階建て構造になっていて、1階は鼓室階・2階は前庭階に分かれています。その間の中2階が膜迷路です。

まぁ、ややこしいのでそうなんだーでいいと思います。

鼓室階と前庭階の間の膜迷路は蝸牛管と言われています。
この蝸牛管にあるラセン器(コルチ器)が音を感受します。

蝸牛の構造

 鼓室階・前庭階に分かれる
 間の膜迷路を蝸牛管という。
 蝸牛管にコルチ器がある
 コルチ器は蝸牛神経が支配する。

もぬけ
もぬけ
二階に庭があるなんて豪邸やで
蝸牛の入口と出口

 入口:前庭窓
 出口:蝸牛窓

【内耳】前庭の構造と役割

内耳の中央の部分。
前庭には膜迷路に属する球形嚢と卵形嚢という2つの袋 があり,その内面には平衡斑と呼ばれる感覚装置がある

次は前庭の説明をしていきます。
前庭には、球形嚢と卵形嚢がありそれぞれ役割が違います。

前庭の構造と役割

 球形嚢:垂直方向を感受
 卵形嚢:前後左右方向を感受
 平衡斑には有毛細胞がある。

平衡斑は前庭にあります。
三半規管=平衡感覚とおぼえている人は要注意ですね。

そして球形嚢と卵形嚢の覚え方なんですが、これはイメージで覚えてもらったらいいと思います。

ボールは垂直に跳ねる

卵は割れて前後左右に飛び散る

かいていて、自分自身で「?」マークが出てきたので補足します。

ボールを地面に向かって投げると跳ね返りますよね。この動きは垂直です。

逆に卵を落とすと、割れて前後左右に飛び散ります。

伝わってます???
なんか話し言葉だと伝わるんですが、文字にするといまいちですね。

平衡斑には丈の高い有毛細胞があり、炭酸カルシウムの結晶である平衡砂をのせたゼリー状の平衡砂膜が表面をおおっている

蝸牛のラセン器(コルチ器)にも有毛細胞がありますが、平衡斑にも有毛細胞がありますので、一緒に覚えておきましょう。

【内耳】半規管の構造と役割

互いに直交する面上に弧(ループ)を描く3本の半円周形の管

一般的に三半規管とか言われますよね。解剖学では3をつけないことのほうが多いです。

半規管の構造と役割

 膨大部の内面に膨大部稜
 膨大部稜に有毛感覚細胞
 身体の回転運動の方向と加速度を感受

半規管で回転運動を感受しているのはどこかっていう問題があったら、膨大部稜もしくは有毛感覚細胞が正解ということです。

あくまで三半規管は回転運動に関与してます。
身体の傾きではないので、例えば傾いたところにいると気持ち悪くなったりしますが、それは前庭の働きがおかしい状態で半規管ではありません。

もぬけ
もぬけ
遊園地にあるビックリハウスみたいなとこや。
(わからん人は白浜のエネルギーランドにあるで)
内耳で覚えるポイント

 蝸牛・前庭・半規管それぞれの働きの違いと受容器

平衡聴覚器の練習問題を解いてみる

練習問題を解いて、さらに脳に刻み込んでいきましょう。

[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]
【解剖学】中耳について誤っているものはどれか

[c]鼓膜には痛覚がある
[c]鼓膜の外側は迷走神経耳介枝が支配している
[c*]アブミ骨筋は内耳神経支配である
[c]耳小骨は鼓室と内耳を連絡する

[x]
答え:アブミ骨筋は内耳神経支配である

アブミ骨筋は顔面神経支配です…
ちなみに内耳神経って、蝸牛神経と前庭神経に分かれていますよね。

[/qwiz]

 

[qwiz style=”width: 90%; padding: 0.2em; border-color: #AADDff;border-style: dashed; min-height: 100px !important; ” align=”center”][q]
【解剖学】垂直方向の動きを感受する受容器はどれか

[c]コルチ器
[c*]球形嚢
[c]平衡斑
[c]膨大部稜

[x]
答え:球形嚢

【前庭について】
 ▶球形嚢と卵形嚢がある
 ▶球形嚢:垂直方向を感受
 ▶卵形嚢:前後左右方向を感受
 ▶平衡斑には有毛細胞がある。
 ▶平衡斑は平衡砂をのせた平衡砂膜が覆う

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