脊髄損傷の運動レベル
ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。
【リハビリ】脊髄損傷とは
脊髄の損傷による障害で、頸髄損傷では四肢麻痺を生じ、胸髄損と腰髄の損傷では対麻痺となる。
かつては死亡率も高く長期間の入院を要する疾患であったが、リハビリテーション医学の発達とともに対麻輝者では家庭復帰や社会復帰が可能になってきている。
重要な所があります。
どの損傷で四肢麻痺となるのか・対麻痺となるのかというポイントは国家試験で必須のポイントです。
頸髄損傷:四肢麻痺
胸髄損傷:対麻痺
腰髄損傷:対麻痺
具体的には第1胸髄までが頚髄損傷と扱われます。なので第2胸髄以下が胸髄損傷です。
マニアックな問題では出題されるかもしれません。
【脊損】分布と原因
脊髄損傷は男性の方が多く、具体的には約4倍多いと言われています。
年齢も20歳前後と50歳後半にピークを持っているという特徴があります。
原因は脳血管障害によるものや外傷など様々となっています。
労災事故
交通外傷
スポーツ損傷
高齢者の転倒
脊髄腫瘍
脳血管障害
前脊髄動脈症候群
【脊損】麻痺の重症度と機能レベル
脊髄損傷では麻痺の重症度と機能レベルの2つによりADLの自立度が予測されるため、リハビリテーションスタッフ間の共通言語となっている。
麻痺の重症度には完全損傷・不全損傷の2つがあります。
完全損傷は損傷部位に置いて脊髄長索路の機能が完全に断裂しているもの、一部でも残存していれば、不全損傷と扱われます。
【脊損】損傷型
脊髄の損傷型には以下の5パターンがあります。
横断型
中心型
側部型
前側部型
馬尾型
ややこしいので覚えなくても大丈夫ですが、有名なブラウン・セカール症候群が起こるものぐらいは覚えておきましょう。
【ブラウンセカール症候群】
脊髄半側が傷害され、それと同側の運動及び深部感覚障害と反対側の温痛覚が障害される症状。
脊髄損傷の側部型で発生する
【国試対策】脊髄損傷の運動レベルと達成ADL自立度
国家試験でもっとも出題されるところは、プッシュアップ動作ができるのがいつなのかとBFOによる食事が可能となるのはいつなのかというところが挙げられます。
例えば、条件付きでプッシュアップができるようになるのはC6からです。
完全なプッシュアップはC7から可能です。
そしてBalanced Forearm Orthosis通常BFOを使用することで食事動作が可能となるのはC5からとなります。
あとはC3以上の損傷では人工呼吸器が必要になるなども出題されたことがあります。
詳しくは表を見ながら少しずつ覚えていきましょう。
C3 :人工呼吸器を必要とする
C4 :自発呼吸可能
C5 :BFOによる食事が可能
C6 :弱いプッシュアップ
C7 :肘伸展のプッシュアップ
C8 :普通型車椅子での移動が可能
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