【2022/04/18 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
【解剖学】
⏩ 脳室 についての解説
こんにちは! オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長の もぬけ です。 ゴロ合わせのみで覚えようとすると失敗しますので、必ず一旦は丸暗記をするか理論立てて覚えるようにしていただければと思います。
脳室系について
大脳半球に前後に長く伸びるアーチ状の側脳室が左右に対をなして存在する。正中部では間脳の間にはさまれて第3脳室が、更に下がって橋・延髄と小脳に囲まれて三角錐状の第4脳室が続く。
側脳室
室間孔(モンロー孔)
第3脳室
中脳水道
第4脳室
中心管
正中孔(マジャンディー孔)
外側孔(ルシュカ孔)
シチューで参観阻止
シ(第4脳室)チュー(中脳水道)で参(第3脳室)観(間脳)阻(側脳室)止(室間空)
もう意味わからないとあきらめませんでしたか?
ちょっとだけ我慢してください。
わかりやすいように図解にしていきます。
側脳室から第3脳室までの道のり
まずは側脳室からです。側脳室は左右対をなして存在しています。
側脳室は室間孔を通じて第3脳室とつながっています。
第3脳室と同じ高さには間脳が存在しています。
第3脳室から第4脳室までの道のり
第3脳室はさらに中脳水道を通って第4脳室へと向かう。
第4脳室は橋・延髄と小脳に囲まれています。
第3脳室と同じ高さを聞く問題があれば、第4脳室にも同じように聞く問題があります。
ということは…
ということはここに何かを加えたら、第4脳室と同じ高さでないものはどれかという問題が作れますよね。
第4脳室から中心管へ
第4脳室の下端は細くなって脊髄の中心管となる。
だいぶ完成形に近づいてきました。
こうやって順を追ってみていくと超簡単じゃないですか?
ちなみに選択肢で中心管は脊髄の一部であるとかいう問題出たら正解ですので気をつけてくださいね。
第4脳室は中心管に行くルートの他に別のルートが存在します。
第4脳室からくも膜下腔までの道のり
第4脳室の正中口と,その左右にある外側口と呼ばれる3ヶ所の出口から, 脳の表面を包むクモ膜下腔へと通じる
ここまでで一通りの解説は終わりました。
教科書ではもう少し話が続きますので合わせて学習しておきましょう。
脳室の細胞について
脳室の内面は、上衣細胞という神経膠細胞性の単層立方上皮におおわれる,
ここまでマニアックな問題を出されたら流石にビビりますね。
ただ国家試験的に好きそうなキーワードが何個かありましたので参考がてら目を通しておいてください。
上衣細胞
単層立方上皮
脈絡叢について
左右の側脳室・第3脳室・第4脳室の4つの脳室には毛細血管網が脳室内に突出し、これを脈絡叢と呼ぶ
唐突に出てきた脈絡叢…実は脳室から出ている毛細血管網でここから脳脊髄液が分泌されています。
脳はとてもデリケートな部位なので、髄液で満たしてそれを緩衝材の代わりとしています。
脳脊髄液の働きとは?
脳・脊髄を外力から保護し、リンパと同様に栄養を補給し排泄物を運び去る役を果たしている。
先程お伝えしたように、脳や脊髄を外力から保護する働きがあります。
それと同時に、栄養を補給したり・脳・脊髄にある排泄物を取り除く役割が脳脊髄液にはあります。
炎症なんかが頭蓋腔内で起きているとこの脳脊髄液の圧が変わるので、脊髄検査では重要な項目です。
脳脊髄液はクモ膜下粒を介して硬膜静脈洞に吸収されます。
間違えないように注意ですね。
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